地域の高齢者のために介護分野へ進出!
ライフステージオラレア(介護施設)
時枝内科医院 院長 時枝正史氏
株式会社オラレア 代表取締役 矢部恭子氏
介護分野へ取り組もうとされたきっかけを教えて下さい。
昨今、日本中で高齢化が進むなか、当市のような地方都市において高齢化率はすでに高く、今後その傾向はますます高まるばかりです。医療費抑制のために厚生労働省は在宅医療への移行を進めていますが、老人だけの世帯や一人暮らしでは自活が難しかったり、近くに介護者がいなかったり、介護保険給付では経済的に限界があったりと、自宅での生活を送ることが難しい高齢者が増えています。
10年ほど前は当院でも個人宅へ往診に行くことが多かったのですが、近頃では最期まで自宅で生活する人は少なくなり、往診も施設へ赴くことがほとんどです。当院は有床診療所で、そのうち介護療養病床は10床ありますが、自宅に帰れず長期にわたり入院している患者さんが多く、新規入院を受け入れられないことがあります。
そんな折、当院の隣の300坪の土地を購入することになり、上記の状況を改善すべく介護施設の建設を思いつきました。
施設立ち上げの際に、ソム・テックとしてどのような点でお役に立てたでしょうか?
介護施設を立ち上げるにあたり、当初全くといっていいほど知識がなく、何から手をつけたらよいのか分からなかったので、セミナーに参加したり、施設見学へ行ったりしながら、いろいろな方に相談しました。
2005年の当院の建て替えの時にお世話になっていたソム・テックさんにもこの件でご相談しました。そこで今回は施設の建築のみではなく、総合メディカルグループとして「介護事業の立ち上げ」全体を支援していただくことになり、ソム・テック主導のもと各分野の専門家が集まり、プロジェクトチームを組んで進めることができました。
「オラレア」の名称の由来を教えて下さい。
ハワイ語で「オラ」は“いのち”、「レア」は“喜び”という意味です。
ハワイの言葉を語源としていますので、エントランスからロビーへと続く空間の内装や家具・シーリングファンなど、施設内もなるべくハワイの雰囲気を感じられるよう心がけました。居室の入口にはハワイテイストのイラストを描いた室名札があり、日中はいつもハワイアンのBGMが流れています。
名前の由来のとおり「その方のいま目の前にあるいのちの喜びを感じながら生活上のあらゆる面でお世話をさせていただく」ということを理念としています。利用者様はもちろんのこと、サービスを提供する我々やスタッフにもいのちの喜びを感じながら日頃の業務にあたってほしいと思っています。
オラレアを今後どのような施設にしていきたいですか?
医院やオラレアのロゴマークにもありますように、利用者様やそのご家族、またここで働くスタッフが、みんな笑顔で集える空間づくりを目指しています。アットホームでかつ、ホテルのようにくつろげる安心で安全な施設として、医院と連携しながら地域にも貢献していきたいと考えています。
施設概要
施設名 | ライフステージオラレア |
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所在地 | 大分県 |
関連施設 | 時枝内科医院 |
公式ホームページ | http://www.lifestageolalea.com/home.html |