『快そう計画』で2つの問題を同時解決!さらに患者さんのアメニティの向上に!
財団法人積善会附属 十全総合病院
「快そう計画」を検討されたきっかけを教えて下さい。
当院の病棟は25年前の建築であり、当時はまだバリアフリー化という概念がありませんでした。その後、患者層の高齢化、搬送患者の増加により、特に病室のトイレ入口の段差が療養の障害になっていたため、バリアフリー化が待望されていました。
バリアフリー化への対応と同時にテレビシステムの地上デジタル放送への対応も迫っており、病院全体の室料やテレビカード料の見直しが必要となりましたが、それには患者さんの納得が得られる理由が必要でした。
問題解決へ向けて「快そう計画」をどのように活用されたのでしょうか?
バリアフリー化については数社からパーソナルスペースプランの提案を受けていました。
そのなかで、総合メディカルよりテレビシステムのデジタル放送対応と絡めた、「快そう計画」の提案をいただき、個室の改装を計画しました。
その計画は
- バリアフリー化が最も効果的な個室のみ改装し既存の個室との差別化を図る
- 改装しない個室もテレビ利用料を徴収しないことを条件に室料の改定を行う
- これまでのテレビカードを廃止し、大部屋のテレビ利用料の定額制を導入
というものです。
「快そう計画」の結果、どのような効果がありましたか?
個室の改装の結果、患者さんをはじめ、病院内スタッフからも喜びの声が上がっています。「個室トイレの段差がなくなり、ドアもアコーディオンカーテンになったことで使い勝手がよくなり車椅子でも患者さんが自分でトイレにいけるようになった」「個室の木目調が目に優しく、自宅にいるような感覚で入院生活を送れるようになった」など、患者さんにも満足いただけたのではないかと思います。
個室改装とテレビシステム変更とを同時に行うことにより、患者アメニティの十分な向上が図られた結果、室料の改定についても患者さんからのご理解とご協力を得ることができました。また、室料の改定を円滑に実施することで医業外収益が増加し、その収益を元に電動ベッドの入替・追加を行うことができました。電動ベッドを使用すると患者さんが容易に好みの体勢になれることから、さらなる療養環境の向上にも繋がりました。
「快そう計画」によりさまざまな効果が得られたと実感しています。
施設概要
施設名 | 財団法人積善会附属 十全総合病院 |
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所在地 | 愛媛県 |
公式ホームページ | http://jyuzen.jp/ |